ポッドキャスト、はじまります! - #1 書き起こし 【横澤夏子の『本日も送り迎え』】
仕事に家事に育児にと、縦横無尽に大活躍中の横澤夏子さんによる、子育て家庭の怒涛の毎日を応援するポッドキャスト番組。
こちらのnoteでは、各エピソードを書き起こし記事としてお届けします。
横澤さんとゲストのおしゃべりで、日々のくらしにちょっと役立つアイディアをお届けするほか、リスナーのみなさんから寄せられる「あるある」なおたよりに、笑いあり、涙ありで向き合っていきます。
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本当にバタバタな毎日の自己紹介
まず簡単な自己紹介をしたいと思います。私はですね、今3人の子どもがいまして。4歳、2歳、そして一番下の子が6月で1歳になりました。なので一応、1歳8カ月差ずつの年子になるんですよね。でも学年でいうと2歳差。今、本当にバタバタな毎日です。この『本日も送り迎え』ってタイトルの文字を見ただけで泣けてくるんだけど、みたいな(笑)。
あのね、送り迎えがいちばん大変なんですよ。うちの子たちは全員同じ保育園に入ってるんですけど、送りは夫がやってくれてます。送っていって疲弊しながら帰ってきて、自分の朝の準備をして会社に行って。今日は私がこの番組の後にもうひとつお仕事をしてから5時にお迎えに行くサイクルでね。だからこの『本日の送り迎え』の収録も、送り迎えの間にお仕事としてやらせていただいていて(笑)。
みなさんがいつ聞いているのかわからないですけど、送りの後かな? お迎えの後かな? はたまた習い事の送りの後だったりお迎えの前だったり、いろいろあると思うんですけど、そんな合間に聞いていただけたらうれしいなと思ってます。
うちの子どもは全員女の子で、4歳の長女は性格的にいうと本当にリーダーシップをとるというか、「私についてこい」って感じでもろに“横澤夏子”みたいな(笑)。とにかく「私がやりたいことを聞いてほしいの」「見ててほしいの」の真っ只中です。次女は正反対で恥ずかしがり屋なんですよね。6月で1歳になる三女は、本当に目が合っただけでニコ〜ッて笑う……「ごめん、今まで目合ったことなかった!?」ってぐらい(笑)。最近は長女と次女の後ろを歩いて追いかけ回してます。
自分自身の「人に頼る力」を育てる必要性
今ね、5人暮らしでやっていますけど、やっぱり一人目が生まれたときは気持ち的に「私が絶対に頑張らなきゃ」って使命感というか、「ちゃんとしなきゃ」みたいにすごく追い込まれちゃって。自分で自分のルールに縛られてましたね。病院で母子同室だったんですけど「私、大丈夫なんで助産師さんは出ててください」みたいな。病院でも任せられなかったら、家に帰ったらさらに私がやらなきゃいけないのに……で、助産師さんが部屋の外に出ていくと「どうしよう〜、できないよぉ〜」ってめちゃくちゃ1人で泣くような最悪なサイクルに入ってましたね。
助産師さんは多分気づいてて「大丈夫?」ってちょいちょい来てくれたりしてて。1カ月後の助産師訪問でも「本当にみんな心配してたのよ」って言われたときに、「あ、バレてたんだ」と思って。1人で頑張ろうとする感じとかもバレてて。その頃には「こんなもんなのかな」みたいな感じで、最初生まれたときの「私が頑張らなきゃ」は振りほどけたって自分では思ってたけど、やっぱり振りほどけてなかったんですよね。勝手に自分ルールに縛られてる感じで過ごしてて。
1人目が1歳8カ月ぐらいになって2人目が生まれるんですけど、そうすると「手が足りないんだけど、どうしよう!?」ってなって、初めて自分の母親に頼ってみようかなって気持ちが湧くんですね。1人目が生まれてすぐコロナの世界になって夫もリモートワークになったから、私と夫の二馬力でやっていこうってところで成立していたというか。甘え方がわからなかったっていうのもあるんですけど。2人目が生まれて、産後に母親が新潟から来て1週間いてくれたときに「親ってこんなに頼れる存在なんだ」って思って、「これはもう、人に甘えないとやっていけないんだ」ってことにも気づいたんですよね。
それでその後はベビーシッターさんとか呼ぶようになって。「ちょっとシッターさん、夜だけお願いしてもいいですか」って、夫が仕事のときにやったりしてたんですけど、結局ベビーシッターさんにも気を使っちゃったりして……なんかね、そこが難しいんですよね! どうやって甘えようかな、っていう。だから来てもらったはいいけど「あ、いいですいいです〜!」とか言って私がやってて、「なんなの、これ」みたいな(笑)。お掃除の方も「頼ったほうがいいから」ってことで呼んでもらったときも、来る前に片付けちゃって「これはなんのためにお願いしてんだ」とか(笑)。
それですごい気づいたのが、私、甘え方を知らないんだ、って。頼る力とか甘える力って、自分でちゃんと育てていかないと、簡単に「お願い!」って頼めないことに、2人目が生まれて気づいて。それはすごい大きな気づきだったんですよね。2人目までは「ちゃんと育てなきゃいけない」ってプレッシャーで本当に追い込まれすぎて。というか自分で追い詰めてるんですけど、もういっぱいいっぱいになってて「かわいい」って感覚がちょっと失われつつあったんですけど、3人目にして「やっぱり赤ちゃんってこんなにかわいいんだ」「かけがえのないものなんだ」ってことを再確認できてる感じです。
傾向と対策から生まれた、親子の「コール&レスポンス」
そういうことを経て今やっと心穏やかというか。いろんな悩みとか壁はあるんですけど、「この壁にどうやってぶつかっていこうか」「こういうときはどうすればいいんだろう」って、ちゃんと自分を俯瞰して見られるから対策が立てられるというか。「こうやって研究を重ねて傾向と対策をとれば、案外言うことを聞いてくれるのかもしれない」とか思って、やってみてます。
インスタに載せたんですけど、こないだやったのが、公園に行く道のりで4歳と2歳の子と
「『やめて』って言ったら〜?」
「「やめる〜!」」
「『帰る』って言ったら〜?」
「「帰る〜!」」
「仲良く〜?」
「「する〜!!」」
ってコールアンドレスポンスしながら行ったんですよ。そしたら、公園で遊んでるときに「やめて」って言ったらピタッと止まってやめるんですよ。そういうふうにこっちの心が、気持ちが届いてるんだって瞬間はすごい嬉しいんですけど、結局その1時間後に「帰るよ」って言っても「嫌だ」って言われて、いや、さっきのコールアンドレスポンスどうなったんだったていう(笑)。
じゃあ次は、行く前だけじゃなくて公園で遊んでるときにもコールアンドレスポンスを何回か織り交ぜたほうがいいのかなとか、本当にいろいろ試行錯誤、手を変え品を変えっていう感じで子育てしてる状態です。
だから、みなさんはどうやって日々の生活を回してるのかなっていうのが本当に知りたくて! 街中で同じようにお子さんを連れたお母さんとかを見ると「今日何時に起きましたか?」って聞きたくなるくらい、もうねぇ、知りたくてしょうがないんですよね、いろんな方のお話を。
心を軽くした、「子どもを保育園に預けるべき理由」
今回は初回なので、番組スタッフの方から質問を送っていただいてます。「お子さんとの近況を教えてください」とのことなんですが……3人目が、この4月から保育園に入ったんですよ。1週間の慣らし保育があったんですけど、10カ月くらいのときに入ったんで本人は何がなんだかというか、「え、お母さん離れるの?」みたいな感じでサーッと別れるから、私のほうが「切ない〜〜〜」「行くね、バイバイ〜〜(泣)」ってなっちゃって(笑)。
でもお迎えに行って私の顔を見ると泣くんですよね。その泣く顔が「頑張ってたのね」「私を待ってたのね」というか、思い出したかのごとくガーッと泣き出す姿にまた気持ちがキュッとなって。やっぱり「そこまでしてでも働かなきゃいけないのかな」「働くってなんだろう」とか自分の中ですごく考えましたね。
それこそ1人目のときも「こんな後ろ髪をひかれる気持ちでバイバイするのがつらすぎる」ってなってて。保育園に預けてることが長女に対して申し訳ない気持ちになってて、「これはどうすればいいんだろう」って思ってたときに、番組で子育てのスペシャリストみたいな方にお会いして。それで相談したら「子どもも、親以外の大人から可愛がられる練習をしに保育園に行ってるんだよ」って言われて、「そうだったの!?」みたいな。ほかの大人にかわいがってもらったり甘えたり頼ったりする練習会に行ってるんだと思ったら、ちょっと気持ちが軽くなったんです。「だったらお互いに練習として鍛えてもらおう」って感じで別れられるようになって。
でもこの春で長女も次女も進級して新しいクラス、新しい先生になってやっぱりちょっと不安定になっちゃったみたいなんですよね。送っていった夫から「今日もまた泣いちゃった」みたいな話を毎日聞いてて。でも4月17日、私この日付を忘れないんですけど、4月17日にお迎えに行ったら先生から「今日初めて1回も泣きませんでした」って言われたんです。それで「あーーーーよかったーーーー!!!」って私がまた泣いて……(泣笑)。
子どももやっぱり成長しているというか、知らないところで子どもも子どもなりに考えてるんだろうなと思って。三女も今はお迎えに行っても泣くことはなくなって「あー、来た〜」みたいな感じでお手振りしてくれるようになってます。保育園の先生にはもう本当に頭が上がらないんですけど、今は先生やみなさんに育ててもらってる感覚で預けてる感じですね。
おたより、もう1通いきましょう。「忙しい中でも楽しく育児をするためのパートナーとの決め事や気をつけてることはありますか」。
うちも夫と家事の分担をどうしようかってところで、喧嘩になったことがあって。そのときに、これも何かの番組で教えてもらったのかな。「10点ゲーム」っていうのがあって、お互いに分担できる家事を10個ずつ羅列するんですよ。10個で家事は収まらないけど、でも「分担したい」と思う家事を並べて、その中でいちばん腰が重い、やりたくない家事に10点をつけて、軽い気持ちでできる家事に1点をつけるんですね。
それで1点から10点までつけて見比べると「え、夫って洗濯物畳みは1点なんだ!? 私は8点だから、じゃあやってよ」みたいになるんですよ。ほかにも夫は料理が10点で、私も料理は嫌だけど10点ってほどでもないから「じゃあ私がしよう」とか、私は夜の洗い物がすごく嫌だけど夫は3点ならやってもらおう、とか。これをやると自分の好きな家事・嫌いな家事を見つめ直せるし、夫の家事に対する意識みたいなものも見えて面白いんですよね。
すごい細かいところだと、私はゴミ捨てにいくのはすごく好きなんですけど、ゴミ集めは嫌なんですよ。だからそこも細分化して、ゴミ集めは夫でゴミ捨ては私っていう。「ゴミ捨てをする人はゴミ集めの指示が出せる」ってところまでルールを決めて、「ゴミ集めお願いします!」って分担したりしてます。そういうゲームだったりとか、一個入れると自分の中で結構楽しいというか。聞いたり教わったりしたものは一回試してみようかなってことで取り入れてます。
【ほかにも…】
・ “共感”が心を軽くする!レギュラー番組『夫が寝た後に…』帰りはルンルンでごはん作り
・「子どもを10時間は寝かさねば」というマイルールの呪縛…乗り越えられたきっかけはあの人の言葉
・壁は「出てきた」んじゃなくて自分でつくっていた。なら、根こそぎ壊してもいいのかも
・どれだけ喧嘩しても絶対に欠かさない「大好きだよ、おやすみ」ルール
ぜひ下記リンクより、お聴きください!