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「全フェーズ経験」の杉浦さんが語る子どもとの距離感の変化と向き合いかた-「横澤夏子の『本日も送り迎え』」#17

今回のゲストは4児のパパとして大活躍中の杉浦太陽さんです!

仕事に家事に育児にと、縦横無尽に大活躍中の横澤夏子さんによる、子育て家庭の怒涛の毎日を応援するPodcast番組。
こちらのnoteでは、各エピソードの書き起こし記事をお届けします。
日々の暮らしにちょっと役立つアイディアをお届けしたり、リスナーのみなさんから寄せられる「あるある」なおたよりに、笑いあり、涙ありで向き合っていきます。


【定期コーナー】最近頼ったこと

横澤 最近頼ったことはなんですか?

杉浦 義理の父母に頼ることはやっぱりすごくあって。新婚当初は「二人でやっていこう」って感じでマタニティ生活を終えて、でも一人目が生まれてからお互い仕事があったり、逆に今まで忙しかったのが急に家庭に入ったり、結構困ることとかぶつかることが多かったんです。当時、都心に住んでたのね。港区と渋谷とか。

横澤 芸能人!

杉浦 そうそう(笑)。それをね、「違うな」と思って。妻の実家が板橋区なんですけど、親も地元の友達も近くにいるそっちのほうが妻も子育てしやすいんじゃないかなと思って。板橋区に住むようになって、夫婦関係がすさまじく良くなりました。都心から若干遠いじゃないですか。

横澤 電車でいうと、池袋に一度出なきゃいけないですもんね。

杉浦 そう。タクシーだと1万円ぐらいかかる。だから俺も飲みに行かなくなるの。恵比寿とかで飲んで板橋に帰るのはしんどいし。

横澤 「飲みに行きたい!」「恵比寿行きたい!」みたいな気持ちにはならなかったんですか?

杉浦 今はもう、お義父さんと飲んでます(笑)

横澤 私は、Yohanaさんのサービスを使わせていただいてまして。「七五三のときに、みんなで家族で写真撮ったりお参りしたりした後に行けるごはん屋さんを調べてください」って言ったら調べてくれるんですよ。

杉浦 まさにコンシェルジュや。

横澤 そうです。家の近くだけどちょっといいところでご褒美感もあって、駐車場があっておじいちゃんおばあちゃんも座れて、しかもうちの場合9人になるから9人ぐらいで入れて子どもも行けるお店を3〜4つ出してくれて。

杉浦 それ、ありがたいですよね。

横澤 しかも予約までしてくれるんです!

杉浦 晴れの日に親族が集まるからごはん屋さん探すって、大変だから。

一番つらかったのは一人目・二人目のとき

横澤 幼小中高、コンプリートされてるじゃないですか。いちばん大変だった時期を教えていただきたいんです。

杉浦 やっぱりね、一人目二人目。
まず、1から2になる大変さがあるから。一人目が女子で二人目が男子だったから子育ての仕方も違う。全部が手探りだから、自分たちで模索して。夫婦も元々は他人だから、意見交換しながらぶつかり合いながら、お互いの取説をずっと読み続ける感じの時期ですよね。

横澤 子育て方針的にはどういう違いがあるんですか?

杉浦 「俺も全部やらなきゃ」って思ってたら、「ここは立ち入ってほしくない」とかあるの。「料理は私がやりたい」って。

横澤 それで結構喧嘩もあったり?

杉浦 ありましたね。当時は男性が育児に参加してる時代じゃなかったし

横澤 それは本当にそう。杉浦さんは先駆者。パパ代表でしたもんね。

15年での変化、男性の育児参加は当たり前

杉浦 男が抱っこ紐してたら、浮いてましたよね。
保育園に送りに行ったら、パパは僕しかいなかったです。ベビーカーを押してるお父さんなんか皆無でした。

横澤 すごい。そう考えると、日本、変わりましたね。

杉浦 変わりましたよ。この15年ですごく変わった。子育てトークショーしても、お父さんがエルゴしてるから。

横澤 逆にいうと、15年前はパパ友もいないってことですよね。そのとき孤独感はなかったんですか?

杉浦 僕も友達が大好きだったんで、あえて自分から断ち切るのはやっぱり勇気が要ったし、彼女も彼女でまだ20歳で結婚出産してるから遊びに行きたい欲ももちろんあったし、ずっとテレビ出てたのが子育てで専業でやらなきゃいけないのもあって、お互いにストレスが溜まってた。「お互いで同じ方向を見て歩み出そう」って、気付くまでにもちょっと時間がかかって。

横澤 うわー。じゃあいろいろと試行錯誤を経て夫婦の形が変わっていったんですね。

杉浦 家に帰るたびにストレスを抱えてる妻を見るから、これは「家でも頑張らなきゃいけないな」と思って、そこから自分たちで家のことをやっていくようになったらいつのまにか「イクメン」って呼ばれるようになってて。「これ、なんなん?」って思った。

横澤 本当に「イクメン」って言葉を作った人なんじゃないかなっていうぐらい、最初にイクメンって言われてましたよね。

ずっとプリキュアを描いていた時代も

横澤 子どもが一人から二人になる大変さがあったという話でしたけど、その頃は夫婦で子育てに関して何かルールはあったんですか?

杉浦 妻が下の子で、パパが上の子みたいなルールが自然に出来上がっていったかな。

横澤 何して遊んでたんですか?

杉浦 ずっとプリキュアの絵描いてた(笑)

横澤 え、すごい!描けるの!?ウルトラマンじゃなくて(笑)

杉浦 ウルトラマンも見せたけど、女の子なんでやっぱりプリキュアのほうが刺さって『ハートキャッチプリキュア』をずっと描いてましたね。

横澤 すごすぎ! ウルトラマンがハートキャッチ描いてるって(笑)

親はみんなヒーロー!

横澤 じゃあ二人から三人になるときはどんな感じだったんですか?

杉浦 長女は長女でちょっと成長してるから、今度は長男を見なきゃ、ってなって。長女は幼稚園に行くでしょ。その時間いないじゃないですか。長男は家にいるけど次男もいて、妻は母乳あげたりしてる。だからやっぱり長男と遊んであげる時間を増やさなきゃと思って、そこで今度は『機関車トーマス』とかそっちの絵がうまくなっていくわけです(笑)

横澤 やっぱり絵で勝負なんですね。

杉浦 で、そこで初めてウルトラマンが活躍するんです。

横澤 その話、聞きたい!

杉浦 ウルトラマン、めちゃくちゃハマってくれましたね。ちょうど僕の作品が映画になって、みんなで観に行った。「やってよかったな」って思いましたね。
面白いのが、自分ちのパパがウルトラマンっていうのが当たり前すぎて、保育園で「俺んちはコスモスだけど、◯◯君ちのパパはウルトラマン何なん?」みたいなこと聞いてて(笑)

横澤 新しすぎる!(笑)

杉浦 すごいでしょ。「お父さん」って存在がみんなウルトラマンだと思ってたの。「その発想、面白いな」と思って。親はみんなヒーローだと思ってる。

横澤 すごい良い考え方(笑)。

つらい反抗期を経て、今一番良い関係に

横澤 メンタル面が削られるのはいつなんですか? やっぱり思春期とかですか。

杉浦 あぁー、削られたな〜〜……えーとね、幼少期よりも反抗期のほうがメンタルに来る。
向こうも半分大人になってるから。希空は反抗期というか女性になっていって、5〜6年生ぐらいで「男が苦手」みたいになって。お父さんもその中に入ってるから、目を合わせてくれない時期が2年ぐらいあったかな。

横澤 あんなにプリキュア描いてたのに。

杉浦 そうそう。「ちょっと前まで一緒に風呂入ってたやん」って。それが中学校1〜2年ぐらいまで。

横澤 パパとしてはどう振る舞うんですか? だって話したいわけじゃないですか。

杉浦 はじめはつらかったですよ。「どういうことなん? なんでしゃべってくれんの?」って言おうとしたら、のんに止められた。「こういう時期は私が通訳するから、あんまり自分から行かないほうがいいよ」って言われて「娘なのに自分から話しかけたらあかんって、どういうこと?」って思って。

横澤 「弁護士通してください」みたいな(笑)

杉浦 でも中3になったら急に取り憑かれたものがなくなったように、向こうから「パパ、今日こんなことあったんだけど」みたいに話すようになって「え、しゃべってくれた……!」って。

横澤 その日はいきなりやってくるんですか?

杉浦 はじめは向こうも照れくさいから「パパ、コンビニのこれ食べたいな」とか言ってくるから「おぉ、すぐ買ってくるわ!」ってパシリみたいに(笑)スイーツ作りにハマってたから「パパ! 生クリームがないんだけど!」「すぐ買ってくる!」って。そこから会話が始まって、高校入ったら向こうから「今日こんなことがあって」「◯◯君、かっこいい」とか自然と話すようになって、フラットな感じになってきた。

横澤 こういう話を聞くと本当にうれしくて。私からすると、とっても子育てに成功しているというか、うまくいってる感じに見えるんですよ。それでも反抗期はしっかりあったんだって聞くと、どの家庭もあるものなんだなと思えますね。

杉浦 今は希空がデビューもしたし仕事の話もできるし、だからのんと俺と3人で深夜まで語ったりすることもざらにあって。

横澤 もう大人チームに入った感じだ。

杉浦 そうそうそう。将来を見据えて話したり、今悩んでることとか全部聞いてきたり、今が一番いい関係やと思う。

パパは家庭内での戦力になれると嬉しい!

横澤 パパの居場所はどうやって作るのがいちばんうれしいですか?

杉浦 自分が必要とされる動きをすること。パパを家庭内の戦力にすること。

横澤 パパの戦闘力を上げるみたいな。「これはパパやって」って言うとかですか?

杉浦 家帰ったらパパがやれることって、いっぱいあるじゃないですか。お風呂入れたり洗い物したり寝かしつけたり。そういう中でパパの戦闘力を磨いてあげると「出張行ってきます」ってなっても横澤さんが「早く帰ってきてね。頼りにしてるから」って言うと「早く帰らなきゃ」ってなる。のんはそれがすごくうまい。

横澤 戦力として「頼りにしてるよ」って言ってくれるんだ。

杉浦 「頼りにしてるよ」を飛び越えて「何時に帰ってくるの? 早く、待ってるから」(笑)「すぐ帰ります!」って。
家庭内で戦力になる=子どもたちとの時間が増えるでしょ。そうすると子どもたちも待ちわびるようになるわけです。「パパ帰ってきた!」って。そうなるとパパも「子どもたちに会いたい」「妻に頼られてる!」と思って帰りたくなるから。

横澤 パパの隙間を空けておくのが大事なんですね。

【ほかにも…】
・いちばん仲が良いママ友の旦那さんと親しくなるのがパパ友を作る最短ルート
・第一子を育てていた20代の頃より、体力は下がっても余裕が生まれた30代での4人目育児
・思春期に一旦距離ができるのも成長の過程で必要なこと


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