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木下ゆーきさん(子育てインフルエンサー)直伝:毎日のイライラはネタとなり未来の笑いにつながる!-「横澤夏子の『本日も送り迎え』」#15

2025年最初のゲストは子育てインフルエンサーの木下ゆーきさんです!

仕事に家事に育児にと、縦横無尽に大活躍中の横澤夏子さんによる、子育て家庭の怒涛の毎日を応援するPodcast番組。
こちらのnoteでは、各エピソードの書き起こし記事をお届けします。
日々の暮らしにちょっと役立つアイディアをお届けしたり、リスナーのみなさんから寄せられる「あるある」なおたよりに、笑いあり、涙ありで向き合っていきます。


【定期コーナー】最近人やモノに頼ったこと

横澤 木下さんは最近何か頼ったこと、ありますか?

木下 ちょっとねぇ、この秋、銀杏をたくさんもらって、その殻を剥くのが大変すぎて。

横澤 大変! あれ、硬いから。

木下 殻を割った状態でちゃんと調理したくて、1個1個キッチンバサミでやってたんだけどもグチャッと潰れたりしちゃって、それがすごいストレスで。「銀杏の殻剥き、ないのかな」と思って調べたら銀杏の殻剥き専用の「ぎんなんぼうず」っていうハサミみたいな形をした機械があったんですよ。3000円ぐらいするんだけど、ストレスから解放されるなら……と思って買ったら、めちゃくちゃ気持ちいいの! 本当に軽く握るだけでカチンカチンと割っていけて。

横澤 いいな。そういう物に頼るのも大事ですよね。私が頼った話でいうと、今ね、インフルエンザが絶賛大流行中じゃないですか。横澤家もインフルエンザの大波が来てしまって、今、病児保育のシッターさんにお願いしてる状態なんですよ。前にお願いしたとき、ピンポンが鳴った瞬間に、来てくれたことが嬉しすぎて「ありがとうございます! どうぞ!」って言ったんですね。そしたらシッターさんが「まず『ありがとうございます』って言ってくれたお母さん、初めてです」って言ってくれて。
それからインターホンのときから「ありがとうございます」って言うようにしようと決めてたんです。ただ今日は本当バタバタして全然言えなかった……。「ここにオムツがあります。ここにこれがあって、ここにこれが」ってバーッて説明して、「本当にバタバタしちゃってすいませんでした! よろしくお願いします!!」ってダッシュで出てきたんですけど、感じ悪かったかな……って思いながら。

木下 ここに向かう途中、ずっとそれが引っかかってたってこと?

横澤 そうなんです。ずっと引っかかってた。でも私が帰るまで見ててくださるから。今日は山を乗り越えようと頑張ってます。

育児で悩み苦しむ人を、笑わせたいと思ったのがきっかけ

横澤 木下さんは子育てインフルエンサーとして活躍されてますけど、いつからそういう発信をしてるんですか?

木下 2018年の末に、X、当時のTwitterにオムツ替えの動画をアップしたら、すごいフォロワーさんが増えたの。それがきっかけ。アパレル店員風にオムツ替えたりとか。

https://x.com/kinoshitas0309/status/1073204033664442368

横澤 それがバズったのがきっかけなんですね。

木下 そうなんだけど、実はその年の頭から発信を始めてて。当時まだ会社員をやっていて、ITの知識が全然ないのにIT系の会社に勤めてたから仕事してるふりしてYahoo!ニュースをずっと見てたんだけども。

横澤 (笑)

木下 そこに虐待のニュースが飛び込んできて。
生後11カ月の男の子を床にたたきつけて死亡させた母親が逮捕された事件で。そのニュースを見たときに「なんてひどい親なんだ」と思ったの。
でも続報で、亡くなっちゃった赤ちゃんが三つ子だった、ってわかって。
お母さんは初めての子育てで三つ子で、ミルクの回数が1日24回、連続して1時間も眠れない日が続いていたとか、事前に役所にもアラートあげてたっていう情報が入ってきたの。それまで「虐待=悪い親」って思ったけど、虐待の要因にはそういう産後鬱とか育児ノイローゼもあるんだなってハッと気づかされて。
思えば僕もバツイチでシングルファザーとして子育てしてた頃もあるし、息子がちっちゃかった頃、全然寝てくれなくて夜泣きするから真っ暗な部屋を2時間歩き続けてやっとの思いで寝かしつけた夜とかあったの。その日のことを思い出して。やっとの思いで寝かしつけた後に何気なく開いたSNSで、まだ結婚もしてない友達が居酒屋で肩組んでビールジョッキ持って写ってる写真を見て、すごい孤独感に苛まれた過去があったから、同じように子育てで悩み苦しんでる人がSNSを開いたときにクスッと笑えるコンテンツを提供できないかなっていう思いがきっかけだったの。

大道芸⇒芸人⇒子育てインフルエンサー

横澤 芸人さんだった時期もありましたよね?

木下 芸人もやってた。だからね、いろいろやってきてるのよ。名古屋出身で高校1年生のときに大道芸人として人前に立ち始めて、でも大学2年の途中で「やっぱりお笑いをやりたいな」って。大道芸人してたときも笑いを取りたくて、そのための道具としてジャグリングとかを使ってたの。でも究極系は何も使わずに笑いを取ることだと思ってて、「お笑いやりたい」と思って大学2年の途中でやめて上京して、ワタナベエンターテインメントの養成所に通って。卒業と同時にワタナベに所属して芸人してました。

横澤 大道芸人さんとしてはどういう活動をされてたんですか?

木下 ジャグリングやったりとか、これは本当に誰でもできるけど口から火噴いたりとか。

横澤 子どもを楽しませるって意味では同じかもしれないけど、今はちょっと目線がお母さんお母さんだったりパパだったりしますよね。

木下 でも本当に、今インフルエンサーになっていろんなイベントやトークショーとか呼んでもらえるようになったけど、これまでやってきた経験がすごく活きてるなと思う。

横澤 火を噴く経験が!?

木下 火はまだ噴いてないんだけれども(笑)、「どうも〜!」って出ていってトークショーやるとき、パッとお客さんの目を見たら「この人は客上げ(注:お客さんを舞台に上げてパフォーマンスに協力してもらうこと)しても大丈夫な人だな」みたいなのがわかるの。

横澤 やっぱりそこは養成所で学んできたというか。

木下 大道芸もあるし、お笑いもやってきたからこその経験がちょっと今につながってるなって。

シングル時代にやっていた、あること

横澤 シングルファザーの経験もあるわけじゃないですか。それはお子さんが何歳のときだったんですか?

木下 子どもが2歳になってすぐぐらいに別居して、その後離婚して、再婚したのが5歳のときだから、3年間ぐらい。

横澤 結構大変な時期ですね。

木下 いちばん大変な時期だった……! 初めてのイヤイヤ期で。長男のイヤイヤ期が何を言っても逆のことをやってくる感じだったの。お昼ごはんを作って「食べて」って出したら「食べない」。「じゃあ食べなくていいよ」って下げたら「食べる」。「じゃあ食べて」って出すと食べない。その繰り返しでこっちもワーッ!てなっちゃって、強めに「じゃあもう食べなくていい!」ってごはんを下げたら長男がウワーッと泣いちゃって。
その泣き顔を見て「ダメだ、もっと優しく諭さなきゃいけない」と思って「このごはん、お父ちゃんが頑張って作ったんだ。わからないかな」って言ったら息子が泣きながら「わかる……」「うん、わかるよね、そうだよね」って言ったら「わからない〜……」って。

横澤 結局わからない(笑)。

木下 全然終わらなかった。ずっと怒ってた、あの頃。

横澤 3年間ずっとワンオペでやってたんですか。

木下 名古屋に戻って、両親にもすごく助けられながらではあったんだけども、会社員やりながら育ててて。いちばんつらかったのが、幼稚園からの「お迎えに来てください」の電話!

横澤 わかります。

木下 だからそれをちょっとでも軽減させようと思って、途中からスマホ上で幼稚園の登録名を「新垣結衣」に変えたの。そうしたらちょっとだけ違うタイプの「ドキッ」を味わえるっていう。

横澤 (爆笑)。その動画も見た! めちゃくちゃ面白かった。実話だったんですね。

木下 新垣結衣に変えたら、お迎え行った日の夜、友達や家族に「今日ガッキーが『迎えに来てほしい』って連絡してきてさぁ」ってちょっと自慢できるから(笑)。

横澤 いや、保育園なのよ、熱出してんのよ(笑)。でもテンション上がりますもんね。

横澤 今、お子さんは何歳になられたんですか?

木下 いちばん上の子が12歳、小学6年生。イヤイヤ期がいちばん大変だった。

横澤 どうやって対処してました?

木下 対処しきれてなかった。本っ当に声を荒げて怒って、子どもの寝顔を見ながら「ダメな父親だな……」って自分を責めちゃう夜を幾度となく経験してきた。だから2人目がイヤイヤ期に入ったときに、「うわ、懐かしい」って思えて。1人目のときはイヤイヤ期がいつ終わるのかわかんないし、終わらないんじゃないかと思っちゃうぐらいだったから。

横澤 そうそう。一生こうやって30歳になるんじゃないか、みたいなね。

木下 そう、先が見えないつらさがあったけど、2人目3人目になるとちゃんと終わりが来るってわかってるから、やっと楽になった。でも1人目のときは本当にずっとつらかった。

横澤 2人目のときは若干心に余裕ができた状態で接せられるってことですか? それは心の持ちようというか「言わしておけばいい」ぐらいの感じになったってこと?

木下 「言わせとけばいい」だし、「懐かしいな〜。懐かしいってことは、これ、子育てのあるあるなんだ。ネタにしよっ」みたいな。

横澤 アウトプットできる場所ができるっていいですよね。ネタになるって思ったらなんでも、これもネタだし、あれもネタだしっていうふうになれるんですよね。

【ほかにも…】
・「長男が風邪引いたから、自分は2週間後だな」家族がダウンする順番も計算できるように
・動画がバズって電車内で女子高生に顔バレ…「おむつの人ですよね?」
・あの人気芸人に大道芸を伝授して「やっちまったなぁ」!?


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