「頼ることを通じて 家族みんながハッピーでいられるように」浅見れいなさん
ローティーンの頃から芸能活動を始め、長きにわたってモデルや女優として生き生きと活躍を続ける浅見れいなさん。テレビや雑誌などさまざまなメディアで快活な笑顔を見せてくれるとともに、私生活では2児の母として、子育てにも力を注いでいます。さまざまな壁にぶつかりながらも、ご自身が、そして家族がハッピーでいられるくらしのスタイルを絶えず追い求めている浅見さんを訪ねました。
「あの人の気持ちよい生き方」は、子育てや家事、仕事などに忙しい日々の中で、思い思いの方法で頼り、支え合い、豊かに生きる方々を紹介する連載企画です。
第1子の育児を経て気づいた
頼ることの大切さ
「6歳になった長女は、最近ぐんと女の子らしくなって、おもちゃやプリンセスよりも、メイクや文房具への興味が強くなってきたみたいです。2歳の息子はとにかく車が大好きで、トミカで熱心に遊んでいます。賑やかすぎて大変なこともありますが(笑)、小競り合いながらも姉弟で一緒に遊んでいる姿を見ると、やっぱり微笑ましく感じますね」
2人のお子さんとの日々について、そう話しながら笑顔を見せる浅見れいなさん。朝は子どもたちをそれぞれ保育園や幼稚園に送り出したのち、10時〜16時の間に仕事へ。そして夕方以降はまた子どもたちとともに時間を過ごすのが、日々の彼女のスタイルです。
「夫婦間では、基本的には私が仕事を調整して子育てに向き合っています。フリーランスで仕事をしている夫は、忙しくてなかなか時間の融通が利かないことも多いので、子どもたち2人のお迎えの時間が重なってしまったり、私の仕事の都合がつかなかったりする時は、母に来てもらったり、ベビーシッターさんにお願いしたりしていて。1人で全部やろうとするとパンクしてしまうので、頼れるところには頼ろう、という考え方で動いていますし、助けてほしい時に『助けて』と言えるような信頼関係を日頃から周囲と築くことを心がけています」
時には周りの手を借りながら仕事と子育てを両立させる彼女ですが、第一子の娘さんの乳幼児期については、「第一子ということもあり、『全部自分で頑張らなければ』『母親になったんだから、我慢しなければ』と、"こうしなきゃお化け"になっていた」とのこと。その責任感の強さゆえに、悪循環に陥ってしまったことがあったのだと振り返ります。
「親である私たち夫婦も神経質でしたし、娘も繊細で、寝ない、食べない、という状態が長く続きました。特に夜泣きが酷くて多い時では1時間半に1度起きるような毎日が続き、朝まで通して寝られたのは2歳半を過ぎた頃が初めて。仕事も続けながらの日々だったので、常に寝不足で、疲弊して、イライラして。そうすると夫婦仲にもよくないし、娘も寝不足で風邪をひきやすく、自分の体調も悪くなる。そこで、自分たちだけじゃ無理だなと気づいたんです」
第2子のネントレが
家族にもたらしたすこやかな変化
苦難の時期を乗り越えたどり着いた答えは、第三者に頼ること。以来、ベビーシッターや公共の一時保育サービスなども必要に応じて取り入れるようになりました。さらに第二子を妊娠すると、出産前から寝かしつけに関する情報収集も重ねていったそう。「寝られないことへの恐怖は身をもって感じていたので、第二子の子育てでは、寝かしつけや夜泣きの専門家の方、いわば"ねんねのプロ"の方にサポートしてもらって、ネントレをしようと決めていました」と浅見さんは話します。
ネントレとは、赤ちゃんが自分で自然と眠りにつく習慣をつける睡眠トレーニングのこと。健やかな子育てのため、多少時間やお金をかけてでもプロのサポートを受け、悩みの種は徹底的にクリアにしておこうと心に決めたのだといいます。こうしてネントレについて調べる過程では、娘さんをきっかけにしたある縁にも恵まれました。
「娘が幼稚園に上がったと同時に、保育園の頃に顔見知りだったママ友と仲よくなり、その方がネントレの講師をされていることが分かって。彼女から色々と教えてもらうことができたんです」
その甲斐あって、2歳の息子さんは今、寝る時間になると一人で寝室へ向かうように。寝かしつけに対するストレスはほとんど感じないといいます。
「寝る時間に『寝るよ』と声をかけたらすんなり寝室へ行くし、絵本を3冊読んであげたあとに、スリーピングバッグを着てもらって、ベッドに横にさせたら、そのままぐっすりと眠ってくれる。親のストレスがないことだけでなく、何より息子本人がしっかり眠れているので、常にニコニコしていて機嫌がいいんですよね。体調を崩すことも少なく、本当にやってよかったなと思っています」
働くママ友、パパ友と共に
みんなで子どもの成長を見守る
ネントレの講師であるママ友との繋がりが生まれたのと同様に、娘さんが幼稚園に入ってからは、周囲のママ友やパパ友との横のつながりもより密になりました。
「旅行に行ったり、キャンプ行ったりなど、家族ぐるみで仲よくしています。私たちは東京のほかに山梨にも家を持っていて、今年の夏はその拠点に友達の2、3家族に泊まりに来てもらったこともありましたね。Wi-Fiもテレビもない、自然しかないようなところなので、虫取りをしたり、川遊びをしたり、子どもも大人も一緒になって、自分たちで遊びを見つけては楽しんでいましたね」
こうして楽しく繋がるママ友やパパ友たちとは、「ギブアンドテイクの関係性で、日々助け合っている」のだとか。
「仕事の都合でお迎えの時間に間に合わない時、ママ友に代わりに子どもをピックアップしてもらう時もあるし、逆に私の時間に余裕がある時は、代わりに迎えに行ってお昼を食べさせておくこともある。みんなバリバリ仕事をしながら子育てをしているママやパパたちだからこそ、家族のなかだけでどうにかしようとするのは同じように大変。子どもたちをみんなで一緒に見て、楽しませたいっていう思いを分かち合っています」
働く親たち同士、連帯感を持ってみんなで子どもたちを育てていくことーー。こうした考え方を家族ぐるみで共にしているからこそ、頼り頼られる関係性を築くことができているのだと彼女は話します。
子育てには正解がないからこそ
固定概念を捨て、フレキシブルに
一歩ずつ着実に子育てを前に進めているかのようにも見える浅見さんですが、「もちろん、子育てっていいことばかりじゃない。バカヤロー!って投げ出したくなる時もある(笑)」とのこと。悩んだり壁にぶつかったりした時には、仕事場の先輩ママたちに話を聞いてもらうことで、気持ちを切り替えるのだといいます。
「モデルやスタイリスト、ヘアメイクさんなど、仕事場にもたくさんのママたちがたくさんいるので、辛いことや悩むことがあるとよく話を聞いてもらっています。話すことで心の中にあるモヤモヤが解消されるし、何より搾乳しながらバリバリ働くような先輩ママたちの背中を見ていると、自分も頑張ろうって思えてくるんですよね。彼女たちの存在にすごく助けられています」
立ち止まっては、また前に進む。時に自らの方法を見つめ直しながら、柔軟に自分や家族がハッピーでいられるあり方を模索してきた浅見さん。そんな彼女は、どんな未来を見据えているのでしょうか。
「夫婦間でよく、子どもたち本人が自分で考えて、自分の好きなことをやれるような環境を整えてあげたいよねと話しています。そのために何をしてあげるとよいのかを、これからも考え続けていきたいです。今は変化がめまぐるしい時代なので、フレキシブルに動けることが一番。特に正解がない子育てに向き合う上では、"こうしなくちゃ"という固定概念を一旦捨てて、時には流れに身を任せるようなライフスタイルを選び取っていければいいなと思っています」
と同時に、「ママである私自身がハッピーでありたい」とも。「好きなことをやって、自分自身が機嫌よくいられることは、家族にもよい影響をもたらすものだと思っています。仕事と子育ての両立に悩むママたちも、親になったからと何かを諦めることなく、好きなことをしてほしいですね」。浅見さんの体現するすこやかな生き方は、世の働くママたちの気持ちも軽やかにしてくれることでしょう。
【PROFILE】
浅見れいな
あさみ・れいな/1983年東京都生まれ。ティーンズ誌のモデルとしての活躍を経て、女優としてもドラマや映画、舞台に幅広く出演。代表作にドラマ『ジェネラル・ルージュの凱旋』『全開ガール』、映画『クローズEXPLODE』『海月姫』など。近年は再びモデル活動に力を注ぎ、『VERY』や『LEE』など多くの女性誌で活躍している。
ニット¥41,800 カットソー¥30,800 中に着たショートパンツ¥35,200(以上エストネーション) スカート¥99,000(フィルオー/以上エストネーション)エストネーション☎︎0120-503-971
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