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くわばたりえさん:「おふくろの味なんていらんねん!」~バタバタの中の一瞬の幸せを探そう~

今回のゲストはYouTube「バタやんちゃんねる」でもおなじみの、くわばたりえさんです!

仕事に家事に育児にと、縦横無尽に大活躍中の横澤夏子さんによる、子育て家庭の怒涛の毎日を応援するPodcast番組。
こちらのnoteでは、各エピソードの書き起こし記事をお届けします。
日々の暮らしにちょっと役立つアイディアをお届けしたり、リスナーのみなさんから寄せられる「あるある」なおたよりに、笑いあり、涙ありで向き合っていきます。

最近わたしが「頼った」こと

横澤 この番組では今回から「最近頼ったこと」をなんでもいいのでひとつ、私もゲストの方も話すコーナーを設けました。私は、夜の仕事のときはベビーシッターさんにお願いして任せてるんです。

くわばた ベビーシッターにお願いするとき、はじめは自分の中で葛藤なかった?

横澤 そうなんですよ。家に入ってもらうことが「うーん」ってなって。
私、ベビーシッターさんには大体夜6〜8時でお願いしてるんです。
8時までに自分が帰ってくるスケジュールで動いていたんですけど、あるとき案外早く終わって7時に帰れたんですね。
今までだったら「2時間分お支払いするんで、もう帰ってもらって大丈夫です〜」ってやってたんですけど、このあいだ「お風呂の介助してもらっていいですか」って言って。私がお風呂入って、子どもが出たら拭いてもらって、っていうのをやってもらったんです。どうせなら時間分お願いしたほうが、元取れるじゃないけど(笑)。でもすごい楽だったんです、その日。だからもっと頼って良かったんだ、って。

くわばた わかるわ。精神的に全然違うよね。

横澤 くわばたさんは「頼ったこと」何かありますか。

くわばた 私はモノに頼るというか。豚汁の具だけ売ってるのがあんねん。自分で買ったお肉炒めてそれ入れて味噌溶くだけで豚汁ができるやつを、たまたまもらったの。「あるから使うか」と思って使ってんけど、あっという間にできんねんな。豚汁って作ろうと思ったら30〜40分かかるやん。いっぱい食材買ってきてあれ切ってこれ切って……って。それが10分でできたときに「なんでもっと早くこれをやれへんかったんやろ」って思った。「別にこれでええやん」と思って、大量注文してもうた(笑)。

横澤 すごい(笑)。豚汁さえ食べておけば栄養満点ですもんね。

くわばた せやねん。それと米だけ炊いておけばもう十分なの。豚汁がおかずになって、あとはふりかけごはんにして。子どもがちっちゃいときからやればよかった! と思った。ほんで、信じられへんぐらい新鮮。鮮度が高いで、あれ。人参の味は甘いし、ごぼうもちゃんとして。

横澤 ちょっと、私も大量注文します。

小学校6年間は「一瞬」で終わる!?

横澤 お子さんが何歳なんでしたっけ。

くわばた 男・男・女で、14歳、11歳、9歳。中2、小5、小3です。

横澤 すごい。その年代も大変ですよね?

くわばた大変なところもあるけど、今のなっちゃんに比べたらだいぶ違うよ。私、子どもたちが今のなっちゃんの子ぐらいやったときに「あっという間に大きくなるよ」とか「しんどいの今だけだよ」とかいっぱい言われて、「いや、わかってるけど、今もどんだけ大変か……」「でもこの人はそれを経てきたんやな。ほんまにあっという間なんかな?」って思ってた。……信じられへんぐらいあっという間。

横澤 うそ!

くわばた 言いながら泣きそうになるわ。いや、あっという間だよ。小学校6年間ってめっちゃ長いやん。でも一瞬!ぐらいで終わってる。

横澤 やだ、本当?

くわばた やっぱり長男に関しては初めてのことやから、小学校入学でいろいろドキドキして、小1の壁やなんやいろんな心配しててんけど、下2人はあっという間。「来年小6なんや、もう終わるやん」みたいな。

子どもたちと、とにかく「会話」をする

横澤 YouTubeで、お子さんもサングラスかけてみんなで食卓囲んでるじゃないですか。この年齢じゃ考えられないというか、私は中2から反抗期あったんで。

くわばた 私もあったで。

横澤 え!?それなのに「好きな人できたんちゃう!?」みたいな会話できるんだ。思春期メンバーでこんなにしゃべれるの!?って、憧れでもあるし尊敬なんですよ。ちゃんと関係性ができてるな、って。

くわばためっちゃ会話してる。ちっちゃいときから、今も。

横澤 保育園のときも「今日保育園どうだった?」って聞いてたんですか。

くわばた 聞かんでも勝手にしゃべってた記憶があんねんな。

横澤 みんなしゃべる家なんだ。くわばたさんにそっくりなご家族(笑)。みんな「しゃべりたい」「しゃべりたい」って感じなんですね。
くわばたさんは子どもたちと話をするときに、黙って聞くとか、そういうことは意識されてるんですか。

くわばた 相槌は普通に打つよね。でもさ、よく「こうやったほうがいい」「ああやったほういい」って話があるけど、最終的には「自分がやってほしいことやったらええんちゃう?」って思う。話聞いてほしいときも「あぁ、そうなん」っていうだけなのか、アドバイスが欲しいのか、「アドバイスいらんねん、共感してほしい」なのか。自分がやってほしいことを無意識のうちにできてるのかな、って。

自分のことを自分でできるようにする工夫

横澤どうやってワークバランスをとってるのかも気になってて。どういう働き方ですか? 私は大体、平日月曜日から金曜日の9時から5時までみたいな感じなんです。そこにたまに夜の仕事が入ったりで。

くわばた 今はもうめっちゃ楽。まず保育園に連れて行かなくてよくなったやん。「いってらっしゃい」「おかえりなさい」って家で言うだけなのがめちゃくちゃ楽で。
ほんで、これ「え!?」って言われるかもしらんけども、私この数年、朝ごはんノータッチ。子どもたちが全部1人でやってんねん。

横澤 え!?どういうこと!? 

くわばた まず、いちばん下の子は目玉焼き焼いて、パン焼いて……

横澤小学校3年生が目玉焼きを?すごい!セルフサービス!?

くわばた できるで。勝手にやってくれる。

横澤 そのシステムはいつから導入したんですか?

くわばた これをするようになったきっかけが、YouTubeで「お家丸ごと大改造計画」っていって、石阪京子先生に来てもらって3日間で部屋を片付ける企画をやってん。そこで「7割収納」っていうのをやったの。いうたら、10段の引き出しがあったら7段は使って3段は空っぽにしておく。

横澤 そんなの、もったいないじゃないですか。

くわばた もったいないけど、何か買ってきたときにボンと片づける場所がないと床に置きっぱなしになる。でも3割のスペースがあったらそこに入れられるから部屋が散らからないよ、っていうやつやねん。ほんで先生が教えてくれたのが「子どもが全部1人で取れる高さにモノを置け」と。コップ、お皿、食パン、ジャム、「子どもたちが全部手に取れる位置に持ってきなさい」って。私、それまでコップとか上のほうに置いててんけど、全部下げてん。トースターもすごい高いとこに置いてたのを下のほうにしたの。ほな、子どもが自分でコップを出して牛乳入れる、自分で食パン取って焼く、全部自分でできるようになって。

横澤 それは何歳ぐらいですか?

くわばた いちばん下の子が年中とかからやってるかな。

特別じゃなくていい、日々のちょっと幸せにどれだけ気がつけるか

横澤 泊まりの仕事はいつからOKにしました? 産まれたときからお泊まりもOKって感じでした?

くわばた まずは「夫が仕事休みの週末にしてください」とか。

横澤「家族の時間がなくなっちゃうんじゃないか」みたいな迷いとか心配はなかったですか?

くわばた たまにだったらいいかな、と思ってる。家族の時間って、週末だけでどっか行くのも大切やけど、毎日の日々のちょっとしたことのほうが実はあるよね。運動会の写真とか学芸会の写真とか「ディズニーランド行きました」とか、いろんなイベントごとの写真があるやんか。でも数年後に見たときに一番グッとくる写真って、家でソファーでゴロゴロしてる写真やねん。私、いまだにいちばん大好きな写真があんねんけど。まだ3人目が産まれてなくて次男坊が1歳、お兄ちゃんが3歳ぐらいで、2人が並んで膝の上におって、私のほうを見て笑ってる写真なの。私は後ろ姿やねんけど、「私、めっちゃ笑顔で子どもたちを見てるんやろうな」って思うだけで泣けてくるの。

横澤 めちゃくちゃステキ…

くわばただからね、週末の家族の時間も大切やけど、日々のちょっとした幸せにどれだけ気がつくかだよね。

横澤 たしかに。月曜日から金曜日までの日常でね。

くわばた なっちゃんとか、すごい仕事忙しいから子どもとの時間が少ないと思うけど、バタバタの中のちょっとした一瞬を数年後めっちゃ覚えてるから!

横澤 その「ちょっとした一瞬」ってどういうことをするんですか? 「2人の時間を作ってください」「ごはん食べたりお風呂入ったり、それがもう家族の時間になってるんですよ」って言われるんですけど、それにしてもバタバタで。この子たちは楽しんでるのかどうなのか、すごい疑問に思うんですよ。

くわばた いや、なんかね、バタバタが思い出になってていいと思う。

横澤 バタバタさえも?

くわばた 私もあんまり偉そうなこと言われへんけど。「もっとこうしとけばよかった」ってあんねん。「帰りに公園寄ってちょっと遊びたい」ってあるやん。子どもが未就学児のとき、お迎えに行くのもギリギリで、今から家帰ってごはん作って食べさせてお風呂入れて寝かしつけて……って、もうそれで頭いっぱいで。「ちょっと遊びたい」って言われても、絶対ちょっとじゃきけへんやん。「いいよ」って日も作ったけど、「ごめん、今日は帰ろう」って日もあって。でも、あのとき5分でも一緒に遊んで良かったんちゃうかな、とか思うよ。

横澤 そんなのも特別な時間になりますもんね。子どもたちも喜ぶし。

くわばた ってなると、テーマが「頼る」やけど、いっぱいいっぱいになるぐらいやったら「今日外食行こうぜ」とか、それこそ私は「米だけ炊いておけばいい」って先輩ママに言われて。米だけ炊いてふりかけかけるとか、人が聞いたら「何そのごはん」やけども、ええねん。

横澤 そのほうがこっちがニコニコでいられますもんね。

くわばた ほんで、おにぎりにすんねん。みんなで。そうしたら、変な形のおにぎりがだんだんうまくなっていく成長も見れるしさ。

横澤 そのおにぎりパーティーは全員で握るんですか?

くわばた そう。お茶碗の上にラップ敷いて、ごはん入れてみんなで握って「私はハート」とかやったりさ。家でのごはんがこんなにちゃんとしてるの、日本だけらしいで。1回見たことあってん。どこかのアジア系の国でおうち訪問したら、台所がなかったの。「なんで?」って聞いたら、「ごはんは基本、屋台で食べるもんだから家で作らん」って。だから台所ないねん。だから、母の味なんかいらねぇんだよ!!

横澤 (笑)

くわばた屋台の味食べて、みんな元気なっとるわ!!

【ほかにも…】
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