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スタイリスト・宇藤えみさんと考える、親子で楽しむホームパーティのアイデア   【後編】 パーティ料理・食卓スタイリング

「くらしのリサーチ、頼れる味方」では、子育て世代の "知りたい" に答えるさまざまなトピックをご紹介。その分野にまつわる専門家と、Yohanaのスペシャリストとの対談を通じて、くらしに役立つヒントをお届けします。

今回のテーマは「親子で楽しむホームパーティのアイデア」。子育て世代ならきっと経験する、自宅でおもてなしをする機会。できるだけ心地よく、楽しい時間を過ごしてもらうためのアイデアについて、スタイリストの宇藤えみさんとYohanaスペシャリストの城山さんが対談します。後編では、宇藤さんのご自宅の実例を見せていただきながら、おもてなし料理や食卓のスタイリングについてお話しました。( ▶【前編】家のしつらえ・飾りつけ編 は、こちら へ)


親子で楽しめる食事・スタイリング

城山:
料理に関するご相談はおもてなしの中でも一番多いです。中には前菜からメイン、デザートまで一通りを調べてご提案することも。

おもてなし系のレシピサイトでは、『nadia』がイベント料理のアイデアも豊富で便利です。サイトの検索窓に行事名を入力すると、それに合うレシピが探せるんです。自分たちと同じ母親や主婦世代が提供しているレシピも多く、くらしに寄り添う手軽なラインナップが嬉しいです。

ホットプレートを使った料理など、子どもと楽しく作れるものをおすすめすることが多いのですが、宇藤さんは普段おもてなしでどんな料理を作られていますか?

宇藤:
皆がセルフで楽しんでくれるようなメニューを作ることが多いですね。自分がサーブし続けなければいけないようなメニューだと、落ち着いて座っていられないですし、かえって皆にも気を遣わせてしまいます

たとえば、それぞれが挟んで食べるハンバーガーなんていかがでしょうか。

宇藤:
メインは豆腐ハンバーグで、ひき肉と豆腐、炒めた玉ねぎに塩で味付けをしたシンプルなもの。豆腐が入っていると冷めても硬くなりにくいのでおすすめです。各自でバンズに挟んで。チーズや海苔で顔をつけられるようにすると子どもも喜びます

ハロウィンならここにジャコランタンの目をつけて、イースターなら爪楊枝でウサギの耳をつけるなど、イベントに合わせてアレンジできます。

ーお子さまメニューではなく、親子で満足できるメニューに

▲ シーザードレッシングはマヨネーズに豆乳、レモン汁、パルメザンチーズ、塩を合わせたもの

宇藤:
サイドメニューは星型のポテトなど、野菜を型抜きすると見た目が可愛く子どもも進んで食べるはず。

サラダを作るなら、大人も子どもも食べやすいシーザーサラダを。市販のクルトンやフライドオニオンを振りかけると見栄えも華やかになりますし、クルトンがかかっていると不思議と子どももぱくぱく食べます(笑)。

これはおもてなしの考え方全体にも通じますが、料理に関しても子ども中心には考えず、大人も楽しんで食べられるものを作りたいと思っています。

たとえばハンバーガーなら、子どもはバンズに挟んで食べますが、大人はハンバーグだけをつまみながらお酒を飲むこともできますよね。いちごやマスカットなどのフルーツも、ピックを刺して子ども用に用意しつつ、大人はフレッシュチーズと合わせてサラダにしたり。

すべてを子ども仕様にするのではなく、同じ材料で手間はかけずに、できるだけ大人目線でも楽しめるものが作れたら全体の満足度が上がります

それからメニューを決める際に意識しているのは、皆で手を動かして関われるものを作ること。料理でいうならホットプレートもそうですし、手巻き寿司やたこ焼きも。あとは鍋やおでんもいいですね。

城山:
言われてみれば、お鍋もいいですね。今までおもてなし料理=パーティ料理というイメージが先行していたのですが、皆が楽しく食べられるものと考えると、私たちも料理のジャンルを決め込まずに提案できそうだと感じました。

ースタイリングはいつものお皿でOK、飾り付けで新鮮に

宇藤:
料理はちょっとした飾り付けがあるだけで、子どもが喜ぶ見た目にアレンジできます

ハンバーガーを包む紙ナプキンや、野菜の抜き型(クッキー型で代用)、フルーツを刺すピックはすべて100均で調達したものです。

宇藤:
器は紙皿を用意する方も多いかもしれませんが、来客のたびに紙皿を揃えることや、たくさんのゴミが出ることも負担になりがち。なので私はできるだけあるお皿でまかなっています。

日常使いのシンプルなお皿も、可愛い紙ナプキンを敷けば十分に子どもが喜ぶ見た目になります。

子どもに割れやすい器を使わせるのが不安な方は、割れにくい素材のお皿はいかがでしょうか。花柄のお皿(右手前)は『MARINA & MITSUKO』のもの。バンブーファイバーを素材にしていて、丈夫でキュートなデザイン、色柄も豊富でおすすめです。

ードリンクはセルフスタイルで

宇藤:
ドリンクは、季節の柑橘やハーブを入れて香りをつけたミネラルウォーターがおすすめ。手軽なのに気のきいた印象になります。

子どもたちにはジュースを。『Why juice?』の「Fruits SODA」や「Long-life Juice」は国産野菜で作られたおいしいジュース。子どもにも安心して出せます。

料理の合間のドリンクも、こうしてお盆にまとめておけば、各自で注ぎ足すスタイルになり、気を遣わせません

ー子どもが飽きずに過ごすためのアイデアは?

城山:
食事のあとなど、子どもたち向けに遊べるものは何か用意されますか? 

お客さまからも何か楽しめるものを、とご相談いただくことが多いのですが、結局はテレビゲーム以外の気を引く選択肢がなかなか見つけられない、というお悩みをよくいただきます。

宇藤:
大人はまだまだ話し足りなくても、食事が終わると子どもはすぐに飽きてしまいますよね。同じ食卓で楽しめるものなら、トランプやUNOなんていかがでしょうか。

あとは女の子ならビーズやおもちゃのネイル、男の子ならカードゲーム。子どもも座って集中できるもので、大人も見守りながら、会話が楽しめそうです。

ー意外と悩ましい「手土産」のアイデア

城山:
招かれた時の手土産の相談も多くいただくので、これまでにもたくさんのアイテムをおすすめしてきました。

特に好評なのは、チョコレート。『ジャン=ポール・エヴァン』のチョコレート詰め合わせは、手土産にして喜ばれたとご感想をいただくことも多いです。自分ではなかなか購入する機会のない "ちょっといいチョコレート" は、もらうからこその嬉しさがありますよね。

宇藤さんはどんな手土産を選んでいますか?

宇藤:
お酒やスイーツなど、その日に楽しめるものもいいですが、私はどちらかというと日常に役立つものを持っていくことが多いです。

かつお節やごま油などの食材や茶葉は、実際に私が愛用し、箱買いしているもの。日持ちする食材はストックしておけるので、ふとした時の手土産に便利です。たくさんのおもてなしをしてくれたお礼に、明日からの日常が少しでも楽しくなればと思いながら贈っています。

自分なりの「おもてなしの基準」を作ること

城山:
しつらえの仕方も、料理や手土産のアイデアも、宇藤さんのスタイルには「こうあらねば」という制約を感じさせず、おもてなしってもっと自由に考えていいんだと気付かされました。

それに、大人も楽しみながらという考え方も、とても参考になりました。

宇藤:
私も常にぜんぶ完璧に、とは考えていません。ここはというポイントを押さえて、あとは力を入れすぎない、自分基準のおもてなしのルールを決める。そうすると来客のたびに慌てることもなく、力を抜いて楽しめるのではないかと思います。

それに「いつものおもてなし」の形ができると、たとえばハロウィンならそこにかぼちゃ料理を足して、クリスマスならツリーを飾って…と行事に応じたプラスアルファの要素を足して、柔軟に楽しんでいけますよね。

城山:
肩の力を抜いて、自分も含めてみんなで楽しむという意識で、気張らずに向き合える方法を探っていけたらいいんですね。私たちも、お客さまがちょうどいいおもてなしの塩梅を見つけられるような相談相手になれたらと改めて感じました。

Yohanaなら、「おもてなしの準備」をさまざまな入り口からサポートいたします

・インテリアの片付けや整理、雑貨のリサーチ
・作りやすいおもてなしレシピの提案
・子どもが喜ぶ飾り付けアイテムのリサーチ
ご家庭の状況に合わせてお手伝いします。

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