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Yoky's Newsletter #4 子どもと「テック・トーク」をしてみませんか?

Yohana 創業者のヨーキー松岡がお届けするニュースレターです。
経営者であり、4児の母でもある彼女がキャリアと人生を切り開くなかで得た気づきや学びを共有します。



テクノロジーとの向き合い方をどう教えるべきか?


4児の母でもある私はテクノロジー業界で働いているため、周りの人からよく「子どもにテクノロジーについてどう話しているのか」「テクノロジーに関して、家庭ではどのようなルールを設けているのか」「子どもに自分のスマートフォンやデバイスを何歳から持たせるか」といった質問を受けます。

このような会話が持ち上がるたびに、私は少々不意を突かれた感覚になります。私がそのことについて考えていなかったからでも、テクノロジーとの健全な境界線を保つことが我が家にとって重要ではないからでもありません。実際のところ私自身は、人間らしさがバーチャル世界に奪われそうになっている感覚を抱えながら生活しているような気がして、このことを子どもに話すと、次世代がもはや気にもとめない形のない「何か」にしがみつく、時代遅れの人間のようにも感じているのです。

そもそもこのようなことを子どもたちが気にする必要があるのでしょうか。私にはわかりません。もしかしたら、彼らは仮想の未来で生きることになるかもしれません。そして、本物の絆がオンラインで生まれるかもしれません。そして、それはそれでいいのかもしれません。

親として、私たち大人は子どもたちにテクノロジーについて教え、彼らの生活におけるテクノロジーの役割を理解させる責任があります。 でもまずは、私たち自身とテクノロジーの関係を見直すことから始めましょう。 スクリーンを見ない時間を決めていますか? 週末や休暇中は電源を切っているでしょうか? 夕食中にテーブルで携帯電話をいじることがありませんか? 現状を変えるよりも(あるいはそのことについて議論するよりも)楽だからという理由で、子どもがデバイスに長時間触っているのを見過ごしていませんか?

正しい答えも間違った答えもありません。テクノロジーが進化するにつれ、私たち人間とテクノロジーとの関わり方も進化します。上の子どもたちが外で遊んで泥だらけになっていた頃が懐かしいです。しかし今、一番下の子どもはオンラインで友達とビデオゲームをして、同じようにのびのびと遊んでいます。教育も課外活動も社会性もすべてスクリーンを通して行われていたパンデミック時代の子です。

テック・デトックスの必要性 

人や家族によって、テクノロジーとの適切なつながり方は一様ではありません。私たちは皆、それぞれ異なる形でテクノロジーと関わり、反応します。
もちろん、私たちの生産性に関わる大部分は、どこにいてもチームや家族とつながっていることに左右されます。これは幸運なことでもあり、不幸なことでもあると言えます。

私のオフィスでは今年初め、「ウェルビーイング・ビンゴ」というチャレンジを行いました。ビンゴを完成させるために、例えば、10分間の瞑想、家族と散歩に行くなどのやるべきことがリストアップされていました。私はビンゴをコンプリートできなかったのですが、唯一難しかったのは、「寝室に携帯電話を置かないで寝ること」でした。

勤労感謝の日(アメリカでは9月の第一月曜日)を含む週末、家族と私は数日間の休暇を取り、一軒家を借りて過ごしました。私は丸一日完全にデジタル機器から離れることを決意しました。そして、子どもたちと過ごした時間は素晴らしいものでした。ウェルビーイング・ビンゴのチャレンジに触発され、これまで一度もできなかったことですが、寝室の外に携帯電話を置いて眠ってみました。それまでは休暇中であっても、常に携帯電話を手元に置いていたのです。子どもたちに、夜は自分のそばではなく廊下に携帯電話を置いて、完全に携帯電話から離れると約束しました。

翌日、自分に起こった変化にとても驚きました。

朝一番に携帯電話を手に取る時、いつもは得られないような明晰さと集中力を感じました。キッチンに立ち寄り、仕事ではなく家族のことを考えながら、素敵な朝食を作る時間が生まれました。ソファに座って子どもたちと一緒に過ごし、スクリーンに夢中になって、自分がいる部屋以外のすべてとつながるのではなく、自分の周りの空間や空気を実感することができました。家族でボードゲームをしようと提案し、実際にゲームに熱中しましたし、そのあとは散歩に出かけ、デバイスなしで一日中冒険しました。それは、とても楽しい一日でした!

現実の世界に戻ってまたデバイスを接続すると、子どもたちが私に話しかけようとしても、私がボーっとしているように見えたり、反応が鈍いと感じたりすると子どもたちが言うことがあります。携帯電話に接続しているときは、完全に「今」に集中できていないことは否定できません。そして、仕事モードから母親モードへと常に切り替わる中で、この問題は今後も続くでしょう。

大切なのは、「デジタル機器から離れる」という選択肢があると理解していること

テクノロジーと健全な関係を築くには、自分の感情の浮き沈みを認め、必要に応じてシフトチェンジして自分自身、そして家族を尊重することが大切です。繰り返しになりますが、テクノロジーとの関係をコントロールすることで、必要なときに一時停止ボタンを押せるのです。

私たちはいつでも立ち止まって、デジタル機器から離れるという選択肢があることを決して忘れてはいけません。そして親としても、子どもたちが望むときにいつでもデジタル機器から離れるという選択肢があることを理解させ、自制心が欠けているときにそうできる環境を彼らに用意してあげるべきです。

ここ最近の経験から、私は、たとえ時代遅れで古臭いと思われるとしても、テクノロジーのない生活がどのようなものか子どもたちに知ってほしいし、友人や家族と絆を深めるためにデバイスを使わない貴重な時間を大切にしてほしいと強く願うようになりました。 

私にとって、このデトックスの日々はかけがえのない貴重な経験となりました。 もしあなたがまだ試したことがなく、休息が必要だと感じたり、もっと大切な人たちとつながりを深めたいと思っていたりするならば、ぜひ試してみてください。難しいことかもしれませんが、その価値を理解し、次世代の子どもたちに、人と人との有意義で直接的なつながりのための時間をどう作るかを次の世代に教えたいと思うようになるでしょう。

今月のMe List 

今月のMe Listは、忙しい時期にゆっくりと過ごす時間を確保するのに役立っています。 

私のリストには次のような項目があります。

- 感謝祭の休みに48時間、デバイスなしで過ごす
- 「100まで生きる: ブルーゾーンと健康長寿の秘訣」の1エピソードを見る時間をつくる 
- 子どもたちと有意義な「テック・トーク」を2回する 

今月のあなたの「Me List」には何が載っていますか? テクノロジーに関して、親としての私たちの役割について何か考えはありますか? ぜひ一度考えてみてください。

Yoky