仕事に家事に育児にと、縦横無尽に大活躍中の横澤夏子さんによる、子育て家庭の怒涛の毎日を応援するPodcast番組。
こちらのnoteでは、各エピソードの書き起こし記事をお届けします。
日々の暮らしにちょっと役立つアイディアをお届けしたり、リスナーのみなさんから寄せられる「あるある」なおたよりに、笑いあり、涙ありで向き合っていきます。

自分でお弁当を作る奇跡の娘さん

横澤　前回は『西園寺さんは家事をしない』の話をたくさんお伺いさせていただきましたので、今回はひうら先生ご自身がどういうご生活をされてるのか、パーソナルな部分にちょっと踏み込ませていただきたいと思います。今、お子さんはおいくつですか？

ひうら　中学3年生です。

横澤　お弁当はあるんですか？

ひうら　お弁当なんですけど、今、娘が自分で作っていってます。

横澤　ちょっと待って、すごい！　どうやって！？　とんでもない奇跡の娘さん！？

ひうら　中学の途中で学校を変わったらお弁当が要るところだったので、「じゃあお弁当作ることにしようよ」って言ったんですよ。

横澤　お母様から娘さんに言ったんですか！？

ひうら　そうですね。そうしたら「いいよ」って。うちは夫が料理するんですけど、夫のお姉さんもすごく料理上手で卵焼きを教えてくれて、卵焼きの練習をずっとしてます。巻くのが楽しいみたい。それをお弁当に入れて、あとは冷凍食品も多いですけどチャチャチャッと。

横澤　娘さんとどんな契約を結んだんだろうって思ったら（笑）、自然と「じゃあ作ってみようか」って話になったんですね。『西園寺さんは家事をしない』を現実で見てるかのごとく……。娘さん、すごいですね。

ひうら　もちろん時間がないときは「冷凍してたご飯、チンしとくよ！」みたいな連携プレーはあるんですけど、基本的に自分で作る感じにしてますね。

仕事と育児の両立は「酪農の生活」で！？

横澤　お仕事のスケジュールでいうと、どんな働き方をされているんですか？

ひうら　今は大体5時6時ぐらいに起きて、娘が起きてくる7時ぐらいまでちょっと仕事をして。

横澤　朝タイプ！

ひうら　そうです、私、朝起きてすぐ仕事ができるタイプなんで（笑）。起きて水飲んだらすぐパッと。

横澤　水1杯で！？　「朝飯前」じゃないですか。

ひうら　（笑）。でもね、今思い出したんですけど、横澤さんぐらいのちっちゃいお子さんいるときは、3時4時に起きてたんですよ。

横澤　やめてよもう、漁師じゃん。　3時4時に起きてどうするんですか！？

ひうら　やっぱり寝かしつけのときに一緒に寝ちゃうんですよ。20時半ぐらいに寝ちゃって、でも仕事しなきゃと思ってそ〜っと起きたら、まだちっちゃいときは泣くじゃないですか。気配を感じて。

横澤　わかります。爆弾みたいな感じでね。

ひうら　それで「どうしよう」って言っていたら、先輩の漫画家さんに「それはもう、一緒に寝たほうがいいよ」って言われて。漁師じゃないですけど、「酪農の生活」って言ってました（笑）。
それで起きて、保育園に行く7時半ぐらいまでガッと仕事して。今はもう無理ですけど、そのパターンはとても良かったです。

横澤　頭が冴えるんですか？

ひうら　冴えてるし、日中って宅急便が来たりして中断されるじゃないですか。早朝はそれもないから集中できるんですよね。

横澤　お子さんが何歳ぐらいになるまでその生活を？

ひうら　小学校低学年ぐらいまでそんな感じでしたね。昼ぐらいには、朝9時から始めた場合でいう18時ぐらいの量ができてるので、昼寝したり。保育園から帰ってくる16〜17時頃にはその日の仕事は終えてる感じで。

横澤　それだと、ごはんもゆっくり一緒に食べられますもんね。

ひうら　そうそう。「聞いて聞いて」とか言われてもイライラしない感じにしておきたいなと思って。

楽しみな予定が、仕事の原動力に！

横澤　子どもに合わせるのもひとつ大事なのかもしれないですね。自分の時間は確保できてたんですか？

ひうら　今もそうですけど、夜は子どもとも遊ぶし、自分の時間っていうふうに。私、今も17時ぐらいには仕事は終わらせるんですよ。

横澤　すごい働き方！

ひうら　城崎温泉って観光地に住んでるんですけど、友達が遊びに来てくれるんですよ。「夜一緒にご飯食べよう」ってなったら、そこからはもう仕事しないと決めてるので。

横澤　じゃあ夕方ごはん食べてお子さんが寝たらもう自分の時間というか。充実してる〜。先生はどんなことをしてるときが一番楽しいですか？

ひうら　仕事終わって夜の時間を楽しむのもそうですし、私は「推し活」もありますね。「この土日でライブに行く」って決めたら、そこまでに仕事をしあげようと思って集中できるんですよ。

横澤　ちなみに、どなたを推していらっしゃって……？

ひうら　私はKAT-TUNを……残っている方を推してまして。

横澤　それは激推しですね！KAT-TUNさんのファンの方は、みなさん長年強く推してる方が多いですね。

ひうら　強い人しか残ってないので（笑）。

横澤　じゃあそれこそKAT-TUNさんのライブに行ったり。

ひうら　そうですね。ライブの日程は早めに決まるじゃないですか。だからそこはもうスケジュールをブロックしちゃって。先に遊びの予定を入れるようにしてます。

何も頭に入らなかった授乳期⇒自分に合った時間や場所を見つける

横澤　「朝9時から仕事」ってモードにはどうやって切り替えてますか？　私、それが本当に苦手で苦手で。

ひうら　でも、横澤さんのように外に出るお仕事の人は、おうちにいたら仕事モードにならないんじゃないですか？

横澤　だらけます。でも大量のアンケートを書かなきゃいけないんですよ……。外に出る仕事だったらまだ切り替えができるんですけど、おうちでやらなきゃいけない宿題を後回しにしがちで。ひうら先生はご自宅でお仕事されているわけじゃないですか。そういうとき、どうされてるんですか。

ひうら　考える仕事は結構、外のカフェに行ってやったりしますよ。どうしても家にいるより、カフェのちょっとザワザワしてる感じのほうが集中できたりするので。

横澤　たしかに、私も昔、よく亀戸のミスドでネタ書いてました（笑）。朝に集中かぁ……やっぱりそれは人によるんですかね。

ひうら　合ってる時間が人によって違うみたいですね。私は夜に、「この話をどうしよう、こっちとあっちのつながりが……」とか思いながら寝るんですけど、脳って寝てるときに物事を整理するらしいんですよね。だから起きたときに「あ、つながった」ってなることが多くて。それで起きてパーッと描くような感じです。

横澤　すごい。でも、パッと思いついても、書こうと思ったときには忘れてるってことないですか。

ひうら　あります、あります。本当にすぐ書かないと、しばらくすると「あれ？」ってなりますよ。忘れるし、「いい案だと思ったけど、そうでもないのでは」みたいな疑いが出てくるんですよね。

横澤　子育て中のときはどうしてたんですか？　パッと思いついたときにバブバブ言ってたら、書けないのでは。

ひうら　0歳ぐらいの、特に授乳してるときは話が全然つながらなかったです。それだけじゃなくて、ドラマを見たり本を読んだりしても全然頭に入ってこないんですよ。

横澤　えー！　それ、私だけじゃなかったんですね！
なんにも考えられないし、メモも取れなかったです。思考回路がなくなってました。ひうら先生はそういう時期が何歳ぐらいまで続いたんですか？

ひうら　多分、授乳がキーワードかなと思うんですけど。

横澤　やっぱりエキス吸われちゃってるんだな。

ひうら　やっぱりその時期は、私たちは生命を維持するためにいなきゃいけないから。それがいちばん重要じゃないですか。人の命を守るというか。だから妄想力は多分、なくなるんだと思うんですよね。

追われる締め切りではなく、「楽しみ」な締め切りに

横澤　先生をピン芸人と一緒にするのは全然違うと思うんですけど、1人だとケツ叩いてくれる人がいないんですよね。「やろうよ」って言ってくれる人が私にはいなくて。先生はそういう存在はいらっしゃるんですか？　「やらなきゃ」って気持ちになるのはどういうときなんでしょう。

ひうら　やっぱりさっき言ったように「この日は仕事できない」っていう楽しい予定があると、締め切りが勝手に設定されるんですよね。

横澤　作品を完成させなきゃいけない締め切りじゃなくて、自分の楽しみのための締め切りを自分でつくる。
いいですね、それ。「どうしよう、宿題が終わらない」ってやるよりも「楽しみがあるから」って筆が進むほうがいいですもんね。

ひうら　多分「やばいやばい」って気持ちは同じなんですけど、誰かに強制されるよりは自分として責任が取れるかなって思ってます。

横澤　すごくポジティブな考え方。私もそういうふうにします。「18時提出のアンケート書けてない、あと1時間しかない、無理〜」って苛まれないようにします（笑）。

【ほかにも…】
・ひうら先生の健康の秘訣！？　横澤さんが驚愕したモーニング・ルーティーン
・漫画を描きながらドラマを観る　インプットとアウトプットの同時進行
・アシスタントさんはたった1人！　生活時間帯のズレを活かして効率化

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